さば 雲

友がひとりまた一人消えて思い出だけ残る。過ぎてしまえばこの世は残り少なく、今頃ひとりじたばたしている 。

沖縄県のブログ記事

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  • 宇宙大河の一滴

    コスモス、デジタル修正版 水彩+ パソコンソフト この世に存在する形あるすべてがつかの間であるからこそ、 ついさっきまで存在していたものが滅び去った次の瞬間、 またぞろ様々なものが、この世に生じてくるのだよ。 あたかも何もなかったあの大空に、 再び様々な形をした雲が、湧き出てくるようにね…… つか... 続きをみる

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  • 川ぺっりムコリッタ

     アマプラで久々にいい映画をみた。 荻上直子監督「川ぺっりムコリッタ」、観るのはもう何回目だろうか、面白くてはまってしまった。  出所して、イカの塩辛工場に働くことになった若者(松山ケンイチ)と自称ミニマリストのアパートの隣人(ムロツヨシ)、その旧友の住職、隣のアパートに住む墓売り親子(吉岡秀隆)... 続きをみる

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  • 咆 哮

    咆哮、 荒海によるイメージ(未完) パソコン+ マウス(デジタル修正版) 戦争で国が良くなることはない。 日本は、軍事力を用いない分野での貢献や援助を果たすべきです。 依然としてテロとの戦いと拳を振り上げ、 『経済力さえつけば』と札束が舞う世界は、砂漠以上に危険で面妖なもの。 信頼関係があること、... 続きをみる

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  • ゴミ掃除

    たしかにアホと戦うのは面倒だ。議論して勝ったところで連中は改心しないし、逆恨みされるだけ。時間の無駄だし、ストレスの原因にもなる。合理的に考える人間は戦わないと思う。 しかし、それでも戦っている人たちがいる。合理よりも大切なものがあると考えるからだろう。 (中略) 賢者ツアラトウストラは、バカに説... 続きをみる

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  • 愚か者

    老 木(リメイク作) 水彩+ アクリル+ パソコン  人類は文明を作り上げ、石炭や石油などの化石燃料を燃やして大気中の酸素を消費し、二酸化炭素の濃度を上昇させています。そして人類が放出したフロンガスは、オゾン層を破壊し、遮られていた紫外線は再び、地表に降り注ぎつつあるのです。  まるで人類は、植物... 続きをみる

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  • リサイクル

    スクラップ Ⅳ「壊れた部品たち」 水彩+ 色鉛筆+ アクリル  21.5ⅹ 32 cm(未完)  私たちは命が尽きたら荼毘に付され、体を構成していた酸素や炭素、水素、窒素などは気体となって地球にばらまかれ、そのうち他の生物などに取りこまれながら、どこかでリサイクルされていく。  原子は核融合や核分... 続きをみる

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  • 奇 跡

     コスモス Ⅱ(イメージ)  水彩+ 色鉛筆  21.5ⅹ 30 cm  なぜ一日一回変わらずにも回り続けているのだろうか。それは、宇宙には摩擦がないからだ。(中略)  真空の宇宙では摩擦がないため、一度回転したものは永遠に回転し続ける。一度打ち上げて軌道に乗った人工衛星が燃料を追加しなくても地球... 続きをみる

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  • 生 命

    コスモス(イメージ)  水彩+ 色鉛筆  21.5ⅹ27.5 cm      宇宙ができたのは今から138億年前のことである。宇宙ができてから地球上に生命が登場するまでには100億年近くの時間がある。宇宙のどこかで生命が誕生し、地球に降り注ぎ、地球で進化したと考えたほうが、時間的にもつじつまが合う... 続きをみる

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  • ながい道

     マンゴー(宮古の思い出)  色鉛筆  A4 2003年作(宣伝チラシ下書)  「建築成った伽藍内の堂守や貸椅子係の職に就こうと考える人間は、すでにその瞬間から敗北者であると。それに反して、何人にあれ、その胸中に建造すべき伽藍を抱いている者は、すでに勝利者なのである。勝利は愛情の結実だ。……知能は... 続きをみる

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  • 被 爆

     W さん  水彩+ パソコン  1984年作のリメイク  原爆は今なお、被爆した人の体の中で爆発を続けている。というのは、今年もまた原爆症で亡くなった方がいるからで、半世紀以上たった今でも被爆の全体像が見えないのです。こうして、この兵器は未来を考える人間の力を封じてしまう。原爆とは、そんな、特別... 続きをみる

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  • 同語反復

     犠牲者  油絵+ パソコン   1982年作のリメイク …この「皆と違う表情」を獲得することにこそ、個人として生きる意味があるのではないでしょうか。と言うのも、われわれは言わば遺伝的に、この「皆と違う」状態に対して準備されているからです。 書き手であるか、読み手であるかにかかわらず、ともかく人間... 続きをみる

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  • 固定観念

     蟹 Ⅲ(路上のカニ)  色鉛筆 21ⅹ 21.5 cm 2018年作(再掲載)  人生は固定観念を習う時間ではない。自分が生きていく時間であり、自分が生きていく場だ。頭と行動を既成のありふれた固定観念で染めてしまうと、自分はいなくなる。自分の中に古い他人がたくさん詰まっているだけだ。そんな人に個... 続きをみる

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  • 権 威

     顔  油絵 4号 1981年作 「どうせ盗むなら、人間の一番大切なものを盗んでやろうと思ったんです。で、いろいろ盗みをしているうちに、人間がいちばん大切にしているものがわかりましたの」 「ほう、そりゃなにかね?」 「権威です。人を思いのままに動かすことのできる、あるもの。ある人にとっては八の字ヒ... 続きをみる

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  • トットちゃん

     萎れた花  鉛筆  1986年作  「楽しいこと、不思議なこと、ワクワクすること」にあふれていた小学校生活。でも3年生の頃には戦争で食べものがなくなり、愛犬は軍用犬にするため徴発されていきました。「寒いし、眠いし、おなかがすいた」が口癖だったと言います。「一日の食料は大豆15粒だけ。本当にそれし... 続きをみる

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  • 母の入院

     萎れた花  鉛筆  1986年作  半年ほど前、母の心臓の調子よくないことがあった。発作性頻脈といって、一時的に脈拍が二百を越すのである。直接生命に別状ないというものの、本人もまわりも不安になり検査入院ということになった。この大晦日で満七十歳になる母は息災な人で、お産以外は寝込んだことがない。入... 続きをみる

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  • 200ドルの命

    蟹 Ⅱ 色鉛筆+ 20ⅹ 23 cm 2018年作  3歳の時、米軍嘉手納基地で働いていた父が、基地内で車に轢かれて亡くなりました。保証金はたったの200ドルでした。 「母は『父ちゃんの命はたった200ドルだったよ』とよく言っていました。いまでも米兵による事件はよく起きるのに、基地に逃げ込めば手を... 続きをみる

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  • 文字のない葉書

     蟹 Ⅰ   色鉛筆+  2012年作  終戦の年の四月、小学校一年生の末の妹が甲府に学童疎開することになった。すでに前の年の秋、同じ小学校に通っていた上の妹は疎開していたが、下の妹はあまりに幼く不憫だというので、両親が手放さなかったのである。ところが三月十日の東京大空襲で、家こそ焼け残ったものの... 続きをみる

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  • 隠 蔽

    頭 部  油絵 6号 1981年作 「嫌な事件だったね。ぼくは夢中になって記事を書いていたが、しまいには、だんだん嫌になって来たよ」  田原典田は、酒を喉に流していった。 「これで税務署も、少しは反省するだろうか?」  時枝が言った。 「反省するもんか。一つの悪事が出れば、もっと巧妙に立ち回るだけ... 続きをみる

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  • あの世からの手紙

    ふるい自画像(25才)  油絵 8号 1978年作  いったいに、母は郵便に信をおく質で、お金は郵便局に預けるのがきまり、父のお棺にも五十円分の郵便切手を入れたぐらいである。昭和十四年ごろの五十円は大金だ。小学校の初任給がちょうどそれぐらいだったし、アンパンなら一千個も買える。「もったいない」と、... 続きをみる

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  • 一杯の焼きそば

    萎れる花 (ポピー)3 鉛筆  1986年作  私も四十近くになっていた。  内職のないとき、麻雀でもするほかに心のやり場がなかった。また将棋を指して自分を忘れようとした。  麻雀は以前、印刷屋の徒弟として入ったとき、そこの主人が好きで覚えさせられたものだ。夜業が終わって卓を囲むと、夜中の一時をす... 続きをみる

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  • 健康格差 ?

    萎れる花 (ポピー)2  鉛筆  1986年作 健康格差とは、生まれ育った環境、就いた職業、所得などが原因で、病気のリスクや寿命の長さの違いが生まれてしまうことを指します。  現代人は、値段の安い糖質中心の加工食品を食べる機会が多く、相対的に値段が高い野菜果物を摂取する機会が少なくなっています。日... 続きをみる

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  • ショックドクトリン ?

     通勤ラッシュ 油絵 F60 1977年作 「ショック・ドクトリン」とはテロや大災害など、恐怖で国民が思考停止している最中に為政者や巨大資本が、どさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことである。日本でも大地震やコロナ禍という惨事の裏で、知らない間に個人情報や資産が奪われようとしている。パ... 続きをみる

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  • テレビは終わる?

       萎れた花(ポピー) 1    鉛筆  1986年作  さて、私はいったいいかなる立場を代表するコメンテーターとしてお声がけ頂いているのだろうか。おそらく世間からは「ちょっと変わったことを言うリベラル派言論人」辺りに位置づけられているのだと思う。自民党と維新をずっと批判してきているし、共産党の... 続きをみる

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  • ヒガンバナ Ⅲ

    秋桜、彼岸花、蝶、 … 水彩+ 色鉛筆  21.5ⅹ 27.5 cm  転生をくりかえしてゆかねばならぬ魂はまだ迷える哀れな魂なのでありましょうけれど、輪廻転生の教えほど豊かな夢を織りこんだおとぎばなしはこの世にないと私には思われます。  昔の聖者達にいたしましても、近頃の心理学者達にいたしまして... 続きをみる

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  • ヒガンバナ Ⅱ

    彼岸花の群(イメージ) 水彩+ 色鉛筆   22 x 27.5 cm 朝がくると わたしとそよ風は手をたずさえて 光来たれり、と宣言する。 夕には鳥たちと私は光に別れを告げる。 わたしは野の上にゆれ動き その飾りとなる。 わたしの香りを大気にただよわせ、 夜のあまたの眼はわたしをじっと見守る。 わ... 続きをみる

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  • ヒガンバナ

    彼岸花の思い出(イメージ) 水彩+ 色鉛筆    24 x 19 cm 世の中を思へばなべて散る花の わが身をさてもいづちかもせん (世の中のことを思うとすべて散る花である。ほかならぬこのわが身もそうなのだが、それにしてもわが身はいったいどこへ行くのであろうか) 行方なく月に心の澄み澄みて 果ては... 続きをみる

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  • スクラップ Ⅲ

     捨てられた自転車   透明水彩+ 色鉛筆+ アクリル  21.5x 31.7 cm  会うたびに出る定番の話題があります。渥美さんがこう切り出すのが始まり。 「療養所というところは寂しいねぇ」 たとえば御主人が入所する。奥さんが毎日のように面会に通ってくる。「おれがこんなになってからは、おまえさ... 続きをみる

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  • 人 人

     じゃがいも頭(試作)  透明水彩+ 色鉛筆  19x24 cm ちょっとやりすぎ、砕けすぎだろう、って思ったのですが…… 〇をふたつ描いたらそれでもう目になってしまうから面白い。〇を描いて中に〇をふたつ、もう顔になる。 他人の話を聞いていて、この人本音を言わないよなあ~と思ったりする。さてでは自... 続きをみる

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  • スクラップ Ⅱ

     くず鉄の山  透明水彩+ アクリル     21.5x27.5 cm   社会を変えるという作業は、これまで世界のどこにも存在したことのないものを創造するアーティストの試みに似ている。いまある世界を生きながら、どこにもない世界を創造するということは、荒唐無稽で非現実的なことではなく、私たちの創造... 続きをみる

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  • テリハボク

     台風一過、排水口へ流された照葉木の実たち  色鉛筆+ 水彩  2012年作のリメイク  本当の自分を探すために、誰かを求める。自分をもっと相手にしてほしいから、友人を求める。漠然とした安心を求めて誰かに頼る。なぜそうなるのか。孤独だからだ。なぜ、孤独なのか。自分自身を愛することにうまくいってない... 続きをみる

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  • ことり

     瀕死の小鳥  水彩+ 色鉛筆  2014年作のリメイク 空は鳥を 近くで飛ばしたり 遠くで飛ばしたり けしつぶから消したり 空は鳥にそうしかしてやれなくて 我々は 「鳥が飛ぶ」 としかいいようがなくて 鳥よ 羽をまるごと外してみてくれないか お前が空を滑れるのは その我がもの顔加減は 羽があるか... 続きをみる

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  • スクラップ

     廃車の山(未完)  透明水彩+ 色鉛筆+ アクリル    21.5x30 cm  フロムのいう「マゾヒズム」とは、自己をなくし、他者に依存することによって安全、安心を得ようとする試み、まさに「自由からの逃走」である。  国家のために犠牲になることが国を愛することであり国民の義務だと信じている国民... 続きをみる

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  • 咆 哮

     荒海によるイメージ  透明水彩+ アクリル  21.5x27.5 cm  西行の歌には諸行無常の思想がある、一切空の思想がある。(中略)一切を空だと承知した歌人は、当時沢山いただろうが、空を観ずる力量にはピンからキリまであって、その力量のほどは、歌という形にはっきり現れるからごまかしが利かぬ。 ... 続きをみる

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  •  うつる光、流れる雨水、水滴   水彩+ アクリル   21.7ⅹ 27 cm  もし、あなたが「死」を最も大切な問題だと考えているなら、孤独になるしか方法はない。そして、孤独になるには、日常生活を犠牲にする以外には有り得ない。少しずつ日常生活から遠ざかることである。健全な日常生活を守りながら、孤... 続きをみる

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  • ゲットウ

      月桃の花   水彩+ 色鉛筆   21ⅹ 26 cm  あなたなしの人生は、この世にはありません。人間にはあなたなしの歴史はなく、文明とよばれるものさえも、あなたなしにはありません。いつの世のどんな人も、あなたには克てませんでした。  わたしはあなたが好きではありません。しかし、人間の高慢や思... 続きをみる

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  • 舞 う

     モンシロチョウ(イメージ)  水彩+ アクリル  19ⅹ 24 cm 人の感情にはよい感情とよくない感情があり、よい感情が上等で、そうした上等な感情をできるだけいっぱいもつことが美徳なのだと考えてやってゆくというふうな生き方は、正直な生き方ではない。 ひとは美徳によって生きない。じぶんがじぶんに... 続きをみる

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  • 沖縄の空

     オスプレイ、赤瓦、シーサー、…(イメージ)  水 彩 + 色鉛筆  19ⅹ 24 cm 人間が端的に求めるものは「平和」よりも「安全保障感security feelinng」である。人間は老病死を恐れ、孤立を恐れ、治安を求め、社会保障を求め、社会の内外よりの干渉と攻撃を恐れる。人間はしばしば驚異... 続きをみる

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  •  老 木(イメージ)  水彩 + アクリル  21.5x27.5 cm  老年は青年より劣るものではない。(中略) 老年が青春を演じようとするときにのみ、老年は卑しいものとなる。 興奮と戦いの時代であった青春時代が美しいと同じように、 老いること、成熟することも、その美しさと幸せをもっているのであ... 続きをみる

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  • 夕 凪

      夕陽、メヒルギ、……   水彩+ 色鉛筆+ アクリル  18ⅹ24 cm 声もなき 小さき者たちは 見開いた瞳も乾いて 力なき 小さき者たちは ひれ伏して 爪まで縮めて 愛のある人間と 愛のない人間の ほほえみの違いなど 読みわけるすべもなく 疑わず まっすぐに付いてゆく 言葉持たない命よりも... 続きをみる

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  • マングローブ

     メヒルギの林  水彩 + 色鉛筆  21.5 x 27.5 cm 見えないと始まらない。見ようとしないと始まらない。  ◆ガリレオ (1564~1642) 天文学者 世論とともに考えるような人間は、 自分で目隠しをし、自分で耳に栓をしている。 あなたが出会う最悪の敵は、いつもあなた自身であるだろ... 続きをみる

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  • ガジュマル

     ガジュマルの樹  水彩 + アクリル   21.5 x 26 cm カタツムリよりも スズメがいい そうさ なれるなら きっとそうするさ くぎよりも ハンマーがいい そうさ なれるなら きっとそうするさ 遠く 遠くへ船出がしたい 飛び立っていった白鳥のように 人は大地にしばりつけられ 世界へ発す... 続きをみる

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  • 波しぶき

     波によるイメージ  水彩  21 ⅹ 26 cm 私たちの心は常に楽をしようとします。 でもそれに逆らって、 何かを目指して頑張ると、 今度は心の中が、 幸せな気持ちでいっぱいになるように、 出来ているのです。 とにかく、 とりかかれば心が燃え上がるし、 続けていれば仕事は完成する。 自分に命令... 続きをみる

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  •  無邪気な子豚たち  鉛筆 + 水彩   17 x 22.5 cm お年寄りと子供をはなしてはいけない 彼らを引き離すことは 過去と未来を絶つことと同じだ あなたが生まれたとき あなたは泣いていて 周りの人たちは笑っていたでしょう だから  いつかあなたが死ぬとき あなたが笑っていて 周りの人たち... 続きをみる

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  • マスク

     マスクの人々(イメージ)  鉛筆 + 水彩     19 ⅹ 24 cm 人は人にとって、最高の味方です。 同時に、この百年で人が人を殺した数は一億以上になります。 トラやライオンよりもずっと危ない相手です。 だからといって、ひとりでは生きられない。 だからこそ、わたしたちは悩むのです。  ◆伊... 続きをみる

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  • 魂たち

     夕日のあたる枯芒(イメージ)  水彩 + 色鉛筆    19 X 24 cm  老いるということは、外見やライフルタイルの問題ではない。それは完全に、内容の、精神のありようのことなのである。何を価値としてその人はそこまで生きてきたのか、その時それは隈なく現れるのである。その意味でそれは恐ろしいこ... 続きをみる

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  • カラス

      薄闇の烏たち(未完)   水彩 + 鉛筆   19 x 24 ㎝ 人間は世界の中で、すでに自分の中にあるものにだけ気づく。しかし、何が自分の中にあるかに気づくためには、世界がなければならぬ。そのためにはしかし、活動と悩みが必要だ。   ◆ホフマンスタール(1874~1929)詩人 苦しみは人間... 続きをみる

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  • 不自由

     豚 舎(未完)  水彩 + 鉛筆 + 色鉛筆     21x27 ㎝    人が、自分の自由に気づこうとしないのは、ほんとは自由なんか欲しくないからである。ほんとのところは、自由になんかなりたくないのである。なぜなら、自由になったら、何もかも自分でしなければならないから、そのことをほんとは知って... 続きをみる

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  • 落 雷

     雷 雲  水彩 + ガッシュ  190 ⅹ 240 mm  本当の自分の姿が見付けたかったら、自分というものを一切見失うまで、自己解析をつづける事。途中で止めるなら、初めからしない方が有益である。途中で見付ける自分の姿はみんな影にすぎない。  ◆小林秀雄「新人Xへ」より 右を見、左を顧みて、「あ... 続きをみる

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  • 南 風

     キビ 畑  水彩 + ガッシュ  240 ⅹ 189 ㎜  軽蔑しているためはでなく、単に興味がないために、新聞もテレビもほとんど見ない暮らしをしているので、世界の事件や世間の意見を、あまり知らない。  いやしくも、ものなど考えようと思い立つくらいなら、何だって他人の顔色を気にする必要があるのか... 続きをみる

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  • 夕暮れ

     瓦礫の街(未完)  水 彩 190 ⅹ 272 ㎜ わたしに言わせれば、戦争で人を殺すことは、 通常の状況で殺人を犯すこととなんら変わりません。 暴力によって平和を実現することはできません。 平和は相互理解によってのみ実現できるのです。 わたしの意見では、ナショナリズムとは 軍国主義と侵略行為を... 続きをみる

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  • 夢を見ていた

     習 作(赤い海)  水 彩 + 色鉛筆   240 ⅹ 189 ㎜ 上京してバイトして予備校に行っていたけど、 流されてしまった…… それでも下手な絵は描いていたけど、 本気でやるという意欲をなくしていた。 結婚して就職して、それでも モヤモヤしていて……離婚。 父が亡くなり親友が亡くなり、 そ... 続きをみる

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  • ゲットウ

      月桃の花  水 彩  227 x 157 ㎜ 人は笑い方でわかる。 知らない人に初めて会って、 その笑顔が気持ちよかったら、 それはいい人間と思ってさしつかえない。 善い人とは、 強い人たちのことではなく、 誠実な人たちのことである。 人間が不幸なのは、 自分が幸福であることを知らないからだ。... 続きをみる

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  • 雨 後、続

     水たまり、ミミズ、蝸牛…  色鉛筆 + 水彩 185x197 ㎜   (リメイク作品)  すべてのものは、わたしたちにはコントロールできない力に支配されています。  それは、星にとっても虫にとっても同じことです。  人間も植物も宇宙の塵もすべて、 はるかかなたの演奏者の奏でる神秘的な調べに合わせ... 続きをみる

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  • 夏 空

     荒れた公園(宮古島、松原風景)  色鉛筆 + 水彩 + アクリル  A4 ( リメイク作品 ) 平凡なもの、普通のものなど何もありません。 どんな石だって、その上に浮かぶどんな雲だって。 どんな昼であっても、その後に来るどんな夜であっても。 そして、とりわけ、 この世界の中に存在するということ、... 続きをみる

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  • 雨 後

     水たまり、反射、水滴、ハイビスカス…  鉛筆+色鉛筆+水彩+アクリル   180x200 ㎜ (リメイク作品) なくてはならないものは、けっして 所有することのできないものだけなのだと。 日々の悦びをつくるのは、所有ではない。 草。水。土。雨。日の光。猫。 石。蛙。ユリ。空の青さ。道の遠く。 何... 続きをみる

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  • テリハボク

     照葉木の実 鉛筆 + 色鉛筆 + 水彩 (リメイク作品) 何ひとつ永遠なんてなく、   いつかすべて塵にかえるのだから、          世界はうつくしいと  。        ■ 長田 弘(1939~2015)詩人 〇 テリハボク(照葉木) ※ウキペディアから引用 テリハボク科の常緑高木。 ... 続きをみる

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