さば 雲

友がひとりまた一人消えて思い出だけ残る。過ぎてしまえばこの世は残り少なく、今頃ひとりじたばたしている 。

砂糖の摂りすぎ

 ガジュマル  加筆修正版

 水彩+ ガッシュ  修正版


砂糖の摂りすぎが心身に及ぼす悪影響
1.低血糖症を引き起こす
2.カルシウムやミネラルが奪われる
3.細胞を緩め、傷つける
4.老化が早まる
5.太りやすくなるばかりではなく、糖尿病、がんになるリスクが増える
6.腸内の悪玉菌が増える
7.体に水がたまって、むくむ
8.常習性を引き起こす
9.味覚障害を引き起こす
10.  肝臓が悪くなる
11.  体を冷やす
12.  シミやホクロが増える


1.低血糖症を引き起こす
 砂糖は多糖類でないため、血糖値の乱高下繰り返してしまいます。

 砂糖の主成分であるショ糖(ブドウ糖+フルクトース)は、

二種類なので、簡単に切り離されて単糖類になるため、
砂糖は素早く血液の中に入り、すぐに血糖値を挙げてしまいます。
 その理由は、その侵入速度を遅らせる栄養素や食物繊維が、
砂糖には含まれていないからです。
 体はこの糖を急いで処理しようとします。
その理由は、高血糖のために体が深刻な危機状態にあることを、知っているからです。
砂糖を処理するために、膵臓がインスリンと呼ばれるホルモンを放出します。

インスリンによって、グルコースを強制的に出して血糖値を強制的に下げるため、

インスリンが余分に働き、血糖値が急激に下がってしまいます。

そしてそのことに脳が反応してしまいます。
 この脳の反応のために、私たちは疲れたり、イライラしたり、
興奮したり、あるいは不安になったりします。
そしてこのような状態が、甘いものを食べたい欲求をさらに高めてしまいます。


2.カルシウムやミネラルが奪われる
 白砂糖の摂りすぎによる代表的な身体への影響は、
体内のカルシウムを奪ったり、ビタミン群(特にB1)を不足させることです。
 白砂糖を食べ過ぎると、満腹になり、ヘルシーな食べ物を十分に食べなくなります。
 その結果、タンパク質、ビタミン、そしてミネラルなどの
重要な栄養素が不足するようになり、抵抗力が落ちてしまいます。
 というのも、白砂糖はエンプティーカロリー食品と呼ばれていて、

栄養素がまったく含まれていないからです。

     ┅┅┅
 白砂糖にはミネラルが入っていないので、

体内で分解されるときに、体の中のカルシウムを奪ってしまいます。
カルシウムは精神安定剤の役割をしていますので、
それが不足すると、精神的に不安定になり、イライラしたり落ち込みやすくなります。
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    砂糖を食べると、砂糖を分解するために体内のビタミンB群を
消費することになり、ビタミンB群不足にもなります。
ビタミンB群が不足すると、脳細胞が正常な反応が
できなくなってしまい、判断力が鈍ってしまいます。
体内でエネルギーが十分に作られないので、疲れやすくなったり、
脳と神経へのエネルギー供給が不足してしまうため、イライラしやすくもなります。
  
  ……長くなるので以下省略します。
♡ J J「なぜ砂糖を摂ってはいけないのか~砂糖の真実~」より

ツルアキラ

  捕えられた人(イメージ)

   パソコン+ ペイント  デジタル修正版


高粱の実りへ戦車と靴の鋲


出征の門標があってがらんどうの小店


屍のゐないニュースで勇ましい


タマ除けを産めよ殖やせよ勲章をやろう


ざん壕で読む妹を売る手紙


胎内の動きを知るころ骨がつき


万歳とあげて行った手を大陸へおいて来た


手と足をもいだ丸太にしてかへし


   鶴彬、本名は喜多一二、石川県出身。一七歳で家を飛び出し、鋭い怒りと悲しみの川柳をつくった。それが反戦思想を鼓舞するとして慰安維持法違反で捕えられ、赤痢にかかって病院のベッドに手錠をくくりつけられたまま、二九歳で死んだ。一九三八(昭和一三)年九月のことだった。
  ◆佐高信著「反戦川柳人 鶴彬の獄死」より

トンチンカン

夕陽の中の小さなヒルギの木(加筆修正版)

 水彩 +ガッシュ


満91歳のボケじじいのわたしと
満84歳のボケばばあの女房とは この頃
毎日 競争でトンチンカンをやり合っている
私が片足に2枚重ねてはいたまま
もう片方の靴下が見つからないと騒ぐと
彼女は米も入れてない炊飯器に
スイッチ入れてごはんですようと私をよぶ

おかげでさくばくたる老夫婦の暮らしに
笑いはたえず これぞ天の恵みと
図にのって2人はしゃぎ
明日はまた どんな珍しいトンチンカンを
 お恵みいただけるかと胸をふくらませている
 厚かましくも天まで仰ぎ見て…


★まど・みちお「いわずにおれない」より
 ※トンチンカン夫婦 から

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破壊された建物(イメージ)修正版

  水 彩 +ガッシュ  190 x 240 ㎜ 


◎マリヤ・イワーノヴィナ・モローゾワ 狙撃兵
 それから私たちは前線に到着した。
初めて「狩り」(狙撃部隊ではそう言ったの)に出たときのこと。

(中略)
私は撃つことに決めたの。そう決心した時、一瞬ひらめいた。「敵と言ったって人間だわ」と。

両手が震え始めて、全身に悪寒が走った。ベニヤの標的は撃ったけど生きた人間を撃つのは難しかった。

(中略)

私は気を取り直して引き金を引いた。彼は両手を振り上げて、倒れた。死んだかどうか分からない。
そのあとは震えがずっと激しくなった。恐怖心にとらわれた。私は人間を殺したんだ。
(中略)
これは女の仕事じゃない、憎んで殺すなんて。


◎ローラ・アフメートワ 二等兵(射撃手)
 戦争で一番恐ろしいのは何かって? あたしの答えを待ってるの?

 (中略)
戦争で一番恐ろしかったのは、男物のパンツをはいていることだよ、これはいやだった。

(中略)
ポーランドの最初の村で新しい衣服が支給された……

そして、初めて女物のパンツとブラジャーがもらえたんだ。戦中通して初めてだよ。ハハハ。
どうして笑わないのさ? 泣いているのかい? どうして?


◎リュボーフィ・ミハイロヴナ・グロスチ 衛生指導員
 私が少尉に恋をしているって誰にも打ち明けたことはなかった。

(中略)

その少尉を埋葬したの……防水布に横たわっている、殺されたままのかっこうで。

(中略)
お別れが始まって言われたの、「まず、お前から」。心臓が飛び出しそうだった。
それでみんなが知っていたことが分かった。
彼も分かっていたのだと思ったらとてつもなく嬉しかった。


◆NHK100分で名著 アレクシエーヴィチ「戦争は女の顔をしていない」より