さば 雲

友がひとりまた一人消えて思い出だけ残る。過ぎてしまえばこの世は残り少なく、今頃ひとりじたばたしている 。

2022年3月のブログ記事

  • 桜の花の散ります頃に

      漂い流されて    水 彩 + ガッシュ  180 ⅹ 240 ㎜  きよ子は手も足もよじれてきて、手足が縄のようによじれて、わが身を縛っておりましたが、見るのも辛うして。  それがあなた、死にました年でしたが、桜の花の散ります頃に。私がちょっと留守をしとりましたら、縁から落ちて、地面に這うと... 続きをみる

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  • 習 作

     旧 友 (イメージ)  水 彩  226 ⅹ 157 ㎜   ラオディキアにある教会の天使にこう書き送れ。『アーメンである方、忠実で真実な証人、神に造られたものの源である方が、こう言われる。「私はあなたの行いを知っている。あなたは、冷たくもなく熱くもない。むしろ、冷たいか熱いかであってほしい。熱... 続きをみる

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  • コスモス Ⅱ

     はるか かなた(イメージ)   水彩 + ガッシュ   190 ⅹ 240 ㎜ 生きるとは管理することではない。 手に入れることでも、所有することでも、知識を得ることでもない。 存在することですらないのである。 生きるとは、果てしなく無限に生成を繰り返すことであり、 それ以外の何物でもない。 無... 続きをみる

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  • 無 題

     鹿(ウエブで見た画像から)  水 彩     157ⅹ 246 mm 鹿は 森のはずれの 夕日の中に じっと立っていた 彼は知っていた 小さい額が狙われているのを けれども 彼に どうすることが出来ただろう 彼は すんなり立って 村の方を見ていた 生きる時間が黄金のように光る 彼の棲家である 大... 続きをみる

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