さば 雲

友がひとりまた一人消えて思い出だけ残る。過ぎてしまえばこの世は残り少なく、今頃ひとりじたばたしている 。

コスモス

 秋 桜

 水彩 + 色鉛筆 + アクリル   240x192  ㎜


ほろほろほろびゆくわたくしの秋      


捨てきれないものが枯れてゆく草のなか


ぬいてもぬいても草の執着をぬく  


やっぱり一人がよろしい雑草 


ともかくも生かされてはいる雑草の中
         
私は雑草的存在に過ぎないけれどそれで満ち足りている。
雑草は雑草として、生え伸び咲き実り、
そして枯れてしまえばそれでよろしいのである。


 ■種田山頭火(1882~1940)自由律俳人
 ※山頭火句集.岩波文庫から