さば 雲

友がひとりまた一人消えて思い出だけ残る。過ぎてしまえばこの世は残り少なく、今頃ひとりじたばたしている 。

習 作

 落ちる(イメージ)

 水彩 + 色鉛筆 + ガッシュ  150 ⅹ 188 ㎜


マラソン選手になぜ走るのか、登山家になぜ登るのかと問うて、功名心です、と答える人はまずいない。そこに道があり、そこに山があるから、という理屈も、さして説得力があるとは思えない。
おそらく最もまっとうな答えとは、苦しみと一体となった達成感の欲求ではないか。達成感を求めるからこそ、人は走り、登る。
真の満足は苦しみに耐えた時にのみ味わえる。しかしその満足も三日と続かず、四日目にはすでに新たな苦しみを求めてトレーニングを開始している。
苦痛から歓喜へ。


◆亀山郁夫「そうか、君はカラマーゾフを読んだのか」より


人間なんて、何でも習慣なのさ。
何もかもそう、国家の関係だってそうなんだ。
習慣こそ、一番の原動力なんだ。


◆同上 より