さば 雲

友がひとりまた一人消えて思い出だけ残る。過ぎてしまえばこの世は残り少なく、今頃ひとりじたばたしている 。

2021年11月のブログ記事

  • 犠 牲

     枯草、轍、蛙、…  色鉛筆 + 水彩  205 x 230 ㎜ (リメイク作品) 天災や人災は、何の意味もなくただ起こるのだ。太陽が悪人をも照らすように、万有引力が善人をも落花させるように、どんなに「良い人」でも津波や地震で殺されるのであり、同じく車に轢かれるのであり、路上で刺されるのである。酒... 続きをみる

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  • 夕 陽

     赤い空  水彩 + 色鉛筆 + アクリル  190ⅹ240 ㎜ 仕方ないのよ、どうせ人間の体は不可解で、医学でなんか全ては解からないところがある。 今度の病気でつくづくわかったわ、 人間が自然に勝てないのと同じように、人間の力は自分の病気にだって勝てないのよ。 病気は自然と同じくらい人間より力が... 続きをみる

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  • 習 作

     影  水彩 + 色鉛筆 + アクリル 生きている人間などというものは、どうも仕方のない代物だな。 何を考えているやら、何を言い出すやら、仕出来すのやら、 自分の事にせよ他人事にせよ、解った試しがあったのか。鑑賞にも観察にも堪えない。 其処に行くと死んでしまった人間というものは大したものだ。 何故... 続きをみる

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  • 夕 陽

      すすき  水彩 + 色鉛筆  190ⅹ240 ㎜ 一人でいるのは 賑やかだ 賑やかな賑やかな森だよ 夢がぱちぱち はぜてくる よからぬ思いも 湧いてくる エーデルワイスも 毒の茸も 一人でいるのは 賑やかだ 賑やかな賑やかな海だよ 水平線もかたむいて 荒れに荒れっちまう夜もある なぎの日生まれ... 続きをみる

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  •  すすき   水彩 + 色鉛筆  酒注ぐ音は とくとくとく だが カリタ カリタ と聴こえる国もあって 波の音は どぶん ざ ざ ざァなのに チャルサー チャルサー と聴こえる国もある 澄酒を カリタ カリタ と傾けて 波音のチャルサー チャルサー 捲き返す宿で 一人 酔えば なにもかもが洗い出さ... 続きをみる

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