スクラップ Ⅱ
くず鉄の山
透明水彩+ アクリル 21.5x27.5 cm
社会を変えるという作業は、これまで世界のどこにも存在したことのないものを創造するアーティストの試みに似ている。いまある世界を生きながら、どこにもない世界を創造するということは、荒唐無稽で非現実的なことではなく、私たちの創造力に委ねられているものだ。いまある世界を洞察する力があってこそいまある世界の本質を見抜き、新たな可能性を創造するきっかけをつかむ。
これに対して、国家や資本のようないまここにある世界の支配者は、この世界の延長線上にしかその未来を描けない。その限りにおいて、世界は新しいものとしては創造されず、この世界がもたらす途方もない悲劇から人々を解放することはできない。
こうした国家や資本にまつろわない民衆の側にこそ、どこにもない世界を創造する契機がある。このことが、運動の多様な姿、試行錯誤する実践の多様な形に示されている。……
◆エセキエル・アダモフスキ「まんが反資本主義入門」より
戦争では強者が弱者という奴隷を、平和では富者が貧者という奴隷をつくる。
★オスカー・ワイルド(1854~1900)詩人、小説家
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